漁師と喧嘩するな【危機管理7手目】
釣りをしていると漁業者に注意を受ける事があります。
ここで釣りをするなとか、あっちに行けとか。
紳士的に話してくれる方もいますが、怒鳴りつけてくる漁師も中にはいます。
嫌がらせをしてくる漁師もいますね。
用も無いのに岸壁すれすれを船で通る漁師
釣りをしてると露骨にメンチを切ってくる漁師
漁具を壊されたとか、ロープに引っ掛かった釣り針で怪我したとか、伊勢海老密漁されたとか、相当の理由はあるものですが
根っこの感情は少し違います。
管理人の祖父は素潜り漁師でした。
本家は遠洋漁業の船主。本家筋で無い親戚は近海漁をしています。
要するに、漁師の一族の出身です。
だからこそ、分かること。
日本の漁師のほとんどは世襲制です。
先祖代々、漁師として海と共に生きてきた人々にとって、自分たちの村の前の海が「漁場」です。
漁師だからと言って、他の村の漁場で漁をする事は許されません。
(他の集落の海で密漁して逮捕される漁師もいます)
お百姓さんが田畑を先祖から受け継ぐように、漁師は漁場を受け継いでいます。
海はみんなのもの
という感覚は彼らには通用しません。彼らの感覚は
海は漁師のもの
なのです。
釣り人の事を自分たちの漁場に入ってきたヨソ者と思っています。
これに加えて釣り人が悪さをしたらもう大変です。
釣り人憎し、となり、我々釣り人にとって不幸な方向へ進んでいきます。
(みんながみんなそうだとは言いませんが、嫌がらせをしてくる漁師は大抵このパターン)
また、日本の法律は上記の漁師たちの文化を守るようにできていますから、どうやったって勝てっこないのです。
広く知られている通り、漁港は漁業施設であり、釣りは漁師に黙認されているだけ、という奴です。
管理人も経験ありますが、
長く釣りをしているとムカつく事もあります。
意地悪をされる事もあります。
理不尽な言いがかりもつけられます。
ただし、ここで漁師と喧嘩してはダメです。
(犯罪行為をされた場合は毅然として対応すべきですが)
へいへいスンマセンと謝って退却あるのみです。
もうここでは釣り禁止だと言われたら、我々釣り人の完敗だからです。
法律や条例を持ち出して戦っても、最後は我々が負けるのです。
逃げるが勝ち
三十六計逃げるに如かず、です。
釣り禁止の漁港が増えています。
ゴミ問題も勿論ですが、その他も含めた釣り人のマナーも問題ではと思います。
釣りという文化を後世に残していく為にも、平和的に釣りを楽しんでいきましょう。